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妖怪の定義

  • 兵主部
  • 2015/11/30 (Mon) 00:28:07
今までいくつもの妖怪の定義付けが試みられていますが、現状では明確な定義はまだありません。
そこで皆様の考える妖怪の定義はどういうものかお聞かせ頂けませんか?

雪風さんへ

  • しろた@館主
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  • 2020/02/21 (Fri) 11:42:56
 それは楽しみです。
 面白い切り口ですよね~。

現代とややSFジャンルの付喪神

  • 雪風
  • Site
  • 2020/02/16 (Sun) 09:39:30
こんばんは
ブログ新装
現代とややSFジャンルの付喪神については、じっくりまとめるつもりです


人造人間について

  • しろた
  • Site
  • 2019/10/20 (Sun) 15:58:55
 つまり、大型コンピュータのことを人造人間と喩えた、ということでOKですか?

 回路図書くの?やばw興奮するwww(IT系出身者)

 そういえば、ライフラインなどを管理するデータサーバが意思を持ったらヤバイって話、チャット会でしてました(笑。その時雪風さんいたか覚えてないけど。
https://jpn.nec.com/techrep/journal/theme/lifeline.html


NECさん引用してすみません

Re: 妖怪の定義

  • 雪風
  • 2019/10/20 (Sun) 13:17:58
図を書いた方がいいか?

据え置きの大型コンピューター、我々使うパソコンではなく、サーバーなどにあるもの以上だと時には不気味な動き、人間の思い通りにならないことがあるようです。

それも現代の付喪神なのか?と思いました。

雪風さんへ

 むむむ!雪風さんのいう人造人間というのがイマイチよく分からなかったりします。
 現代の何かの事象ですよね。それとも創作上での話でしょうか??

 AIを搭載したロボットとか、座敷童子とか、何かこう具体例なんぞあると助かります。

 電子頭脳ってCPUですよね。それでいて電気で動く人型というとペッパー君かな??

付喪神と人造人間

  • 雪風
  • 2019/10/13 (Sun) 19:09:20
外観は人間と変わらない、むしろ美形でも
中身は電子頭脳を持ち、電気仕掛けで動く。
そんな人造人間も電子頭脳が高度に進歩したら
それこそ付喪神となるのではないかと
思います。

時には、泣いたり、笑ったり、いかったり

Re: 妖怪の定義

>kojiさんへ
 こちらにもカキコ有難う御座います~。
 どうぞ宜しくお願いします^^。
 こちらの内容にはブログにレスしていましたね。
http://kojiworld619.blog.fc2.com/blog-entry-131.html#comment3

 定義として一つの結論が出来て「探求」の停止になるよりはマシなのかも知れませんね。
 未知が無い世界、または未知を否定する世界は至極つまらないものでしょうから。

 と、論点ずれましたかねw
 チャット会では、それぞれの見解を包括する定義があれば…という意見がありました。

>雪風さんへ
 妖怪が善と悪の概念の対象になるのは、なんだか皮肉で御座るナ(´・ω・`)。。。
 まぁ、時代の文化によって「化ける」のが妖怪ですよね。

どうしても善玉妖怪は人間形に

  • 雪風
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  • 2016/06/19 (Sun) 22:09:36
まあ、善玉妖怪は、普段は人間形、しかも美形
とういうのは、アニメ、漫画では、致し方ないですね。
表情とか、”京都一条通妖怪ストリート”を歩くような
”鍋、釜、箒、ツボ、瓶のような百鬼夜行”

じゃつけづらいですし。

しかし!
”化ける”つまりヒーローものにおける<変身>をするわけです。
そこが人間と違うといえるでしょう。


Re: 妖怪の定義

  • koji
  • Site
  • 2016/06/19 (Sun) 18:31:46
私は妖怪を「人知を越えた異常な現象・若しくは生物」と定義していました。
このように定義し、かつては流れ星や雷といった無生物も妖怪に含まれたんだよということを論じようとしていました。
しかし今ではこの程度では妖怪を定義することができないと痛感しています。

河童を例に挙げると、我々は「河童は水かきがあり、頭に皿があり、水辺に住む妖怪である」ということを「知っています」。
つまり、「水かきがあり、頭に皿があり、水辺に住む妖怪であるということを知っていることが人知を越えたと言えるのか」という問題です。
今では「妖怪検定」なるものも存在し、それをパスした人間にとって妖怪は「人知を越えた異常な現象・若しくは生物」ではないのでしょう。

やはり人によって定義が異なる存在が妖怪なのでしょうか。もしそうであれば、我々は永遠に妖怪を定義することはできないでしょう。

辞典

 これは

 三省堂さんいい味出てますね~。

Re: 妖怪の定義

  • Site
  • 2016/01/22 (Fri) 19:46:03
みなさん熱心に考察しておられますね!

さて、各辞書で「妖怪」という語がどのように説明されているか調べてみましたので、
みなさんの参考になるかどうか分かりませんけれど、ここに引用してまとめておきます。


・∴・∴・∴・∴・∴‥∴‥∵‥∴‥‥∵∴・∴・∴・∴・

広辞苑
「人知では解明できない奇怪な現象または異様な物体。ばけもの」

新明解国語辞典
「正体が何か分からないが、人を驚かす不思議な変化を見せるもの。化け物。」

三省堂国語辞典
「ばけもの。」

大辞林
「日常の経験や理解を超えた不思議な存在や現象。山姥・天狗・一つ目小僧・海坊主・河童・雪女など。ばけもの。」

大辞泉
「人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体。想像上の天狗・一つ目小僧・河童など。化け物。」

・∴・∴・∴・∴・∴‥∴‥∵‥∴‥‥∵∴・∴・∴・∴・


……三省堂さん、もうちょっと頑張ろうよ^^;

すでにレスが進んでいる!!

 ひとまず自分のアンサー書くデス\(゜▽゜)/。
 
 定義って言われるとしろたの脳では難しいのデスガ><、妖怪は信仰心から来るものなんじゃないかって云うのが自分なりの今の結論です。

 ええとそうですね。兵主部さんが小松先生の定義の
>・妖怪と神の違いを「祭祀の有無」とし、妖怪と神を双方向的に変化するものとする。
こちらを挙げてくれましたが、先生の本がきっかけで妖怪沼にはまっていったので多少影響受けてるかもです^^;

 人は理解の範疇を超える存在を不思議と思い、恐怖する。
 それ自体を「無いもの」とするのではなく、「畏れ」を抱くことで理解できない・認識できない存在を受け入れる。

 そういうのって、古代の人たちの日々の営みの中で生じた、自分たちでは制御出来ない自然や命そのものを神格化し、敬ってきたアニミズム的な信仰に通じるんじゃないかなって思うんです。

 神道の「畏み(かしこみ)」という言葉は、ただ怖いというだけではなく尊敬の念を含まれた「畏れ」の意味があるんだって聞いたことがあります。(Twitterの日常の会話なので、学術的な根拠のある話ではありません)


 この話したら別の場所で「それは思考停止だ」と言われたので、反論は覚悟の上ですよーフフリ。

Re: 妖怪の定義

  • 兵主部
  • 2015/12/17 (Thu) 02:46:22
『続日本紀』(宝亀八年、777年)
「大祓。為宮中頻有妖怪也。」
日本における妖怪の初出。
ここでの妖怪は怪しい現象を指すと思われ、怪異と同意であっただろうと思われる。

『京羽二重織留』(元禄二年、1689年)
京都に纏わる人物や場所、事跡、故事などを項目別に紹介した本で、その一つに「妖怪」の項目が設定されている。
妖怪の項目に載るのは以下の四種。
・弧尾、乗白駒
・仏像祟
・老翁現
・飛火、移堂
これらは、神仏を以てしても説明不能のできごと(≒神仏とは無関係な怪異)を「妖怪」の項に振り分けたと推測されている。(ものつくり大学講師、土居浩)

江戸18世紀後半から黄表紙などで妖怪の使用例が多く見られるが、これらは「ばけもの」と読ませているため、化物の言い換えでしか無いと思われる。
また石燕は『画図百鬼夜行』シリーズで妖怪(ようくわい)を使用するが、これらは化物の言い換えだろう。

井上円了
・円了は妖怪を「普通の知識にて知るべからず、尋常の道理にて究むべからざるもの」(『妖怪学講義一巻』)と定義する。
・円了の妖怪とは明治になっても信じられていた迷信を指す。
・また、「日月星雲、山川草木、尽く真怪なり」(『迷信解』)と言い、本物の妖怪(=真怪)とは大自然そのものであるとも言う。

江馬務(風俗史学者)
・怪しいモノのうち、化けるモノを「変化」、化けないモノを「妖怪」と規定する。
・江馬が規定した「妖怪」とは江戸期の「化け物キャラクター」を指す。(江戸期の「化け物」を、江馬は「妖怪」と囲い直したとも言える)
・また、江間は妖怪の容姿を単独的容姿と複合的容姿に分け、単独的容姿をさらに、人間・動物・植物・器物・建造物・自然物に分類する。
(京極夏彦『妖怪の理 妖怪の檻』)

柳田國男
・雑誌『郷土研究』の1914年発行の第二巻第八号(七号?)から社告として、「妖怪などゝ言ひて神仏以外に人の怖るゝ物の種類名称」の採集報告を呼びかける。
・全国から採集した語彙のうち、既存のカテゴリに分類しにくい怪しい「モノゴト」に関する語彙を妖怪とする。(京極『妖怪の理 妖怪の檻』)
・妖怪から幽霊を分離する。
・妖怪を神の零落したものとする。
なお、神の零落説はその後の民俗学では定説となる。

水木しげる
・柳田が蒐集し『妖怪名彙』に報告した「妖怪」に姿を与え、『鬼太郎夜話』(第二話、1961年)に登場させる。
・藤澤衛彦の『妖怪画談全集』を通じ鳥山石燕と出会い、同著を元にして、『ふしぎなふしぎなふしぎな話』をサンデー上で連載開始(1966年)。
・『鬼太郎』アニメ化に際し、長編ストーリーものから対決メインのショートストーリーに変更し、味方側に柳田の妖怪を、敵側に江戸の化け物を配置(ここで初めて両者は出会う)。
・以降水木が(独自に)描いた妖怪の姿は妖怪図鑑などで再生産され定着し、水木の描く妖怪こそ本物だと認識されるようになる。(つまり妖怪はモノであるということが定着する)
(京極『妖怪の理 妖怪の檻』)

小松和彦
・妖怪と神の違いを「祭祀の有無」とし、妖怪と神を双方向的に変化するものとする。
・小松は妖怪を「神秘的な、奇妙な、不思議な、薄気味悪い、といった形容詞がつくような現象や存在」と広く定義し、その中に①出来事としての妖怪、②超自然的存在としての妖怪、③造形化された妖怪、という三つの意味領域を設定する。(『日本人の妖怪観の変遷に関する研究―近世後期の「妖怪娯楽を中心に―』香川雅信)
・また、小松は妖怪を文字通りに理解して、「あやしいもの」や「あやしいこと」、つまり「怪異」というふうに理解しておくのが無難であるといい、「あやしいもの」であれば全て「妖怪」というラベルを貼ってもかまわない、とも言う。(文庫版『妖怪文化入門』)
・最も広い定義として妖怪を「超自然的なもの」の介入によって生じたものとする。(『妖怪学の基礎知識』)

Re: 妖怪の定義

  • 兵主部
  • 2015/12/17 (Thu) 02:45:21
とりあえず、今まで為された妖怪観、及び妖怪の定義などの変遷について大雑把に(かなり大雑把且つ適当ですが)纏めてみましたので投下しておきます。

Re: 妖怪の定義

  • Site
  • 2015/12/13 (Sun) 14:41:09
以前から妖怪関連の用語集を書こうと思っていたのですが、いつも一番肝心な「妖怪」の項目で困ってしまいます。

「妖」「怪」という字からすれば、本来は怪しい存在や怪しい現象を何でも「妖怪」のカテゴリに入れちゃっても構わないはずです。
実際、明治時代の井上円了先生も、怪しければとりあえず何でも「妖怪」に含めちゃってるように思います。

でも現代の私たちは、ちょっと違うニュアンスでこの言葉を使っている……。

辞書では「怪しい存在や現象」のような説明がされていたりしますけど、一般的に「怪しい現象」は、もはや「妖怪」には含めていないと思います。
「妖怪という存在が起こす現象」はあるとしても、「現象そのものが妖怪」という意識は、今の私たちにはほとんどない……。
妖怪ウォッチに出てくる妖怪たちも、みんな姿かたちを持った者たちですし。

では、「怪しい存在」でさえあれば妖怪と言えるのか……と考えてみると、どうもそれだけでは妖怪に入れられないようで……。
私たちは、河童、天狗、べとべとさん、口さけ女、バックベアード様といった者たちを「妖怪」に入れつつ、宇宙人、ネッシー、チュパカブラなどは「妖怪」に入れていない。
この微妙な違いを言葉にするのは、本当に難しいです。

結局のところ、囲炉裏さんの言うように、「妖怪図鑑に載っているのが妖怪」が真理なのかもしれませんね^ー^;

Re: 妖怪の定義

  • 囲炉裏
  • 2015/11/30 (Mon) 22:44:10
定義というほどはっきりした解釈は持っていませんが、
これに当てはまってると妖怪っぽいなあと思う要素としては、
 ・不思議であること
 ・日本的あるいは中国的で少し古っぽいこと
 ・神聖視されている場合は、人と異なる身体的特徴があること
みたいな感じでしょうか。

できるだけ例外を払えるように考えてみたのですが、
いやはや難儀なことですね。
後追い小僧とか嘗女とか別にそこまで不思議じゃないし、
最近言われるリモコン隠しなんて結構妖怪っぽいなと思ってますし。
3つ目は生粋の神様を除ける意味で設けたのですが、
そもそも両者の線引きが曖昧な時点で無謀でした笑
座敷童子、橋姫と、がっつり反例が出てきます。
幽霊をはじくのは諦めました。

最早妖怪図鑑に載っているのが妖怪、という他…笑